両親がこちらに引っ越してきて、ようやく新しい生活にも慣れてきました。
まだまだ元気なふたりですが、これからの暮らしを考えると、少しずつ備えておきたいことも見えてきます。
距離が近くなったからこそ、ちょっとした変化にも気づきやすくなり、「今は大丈夫」でも「この先はどうなるんだろう?」という不安がふと頭をよぎることも。
介護の必要性までは感じないけれど、将来への漠然とした不安。
そんなとき、気軽に相談できる場所があると、どれだけ心強いだろうと思うのです。
“まだ元気”な今こそ、これからを考える
たとえば、健康のこと。今は自分たちで何でもできていても、年齢とともに少しずつ変化が出てくるかもしれません。そんなとき、どこに相談すればいいのか、どんな支援が受けられるのか。いざという時に慌てないように、地域包括支援センターに一度相談してみようと思っています。
地域包括支援センターとは
地域包括支援センターは、全国のすべての市町村に設置されています。令和6年4月現在で5,451か所あります。
私たちが住んでいる北九州市にも、もちろん設置されています。
保健師や社会福祉士、主任介護支援専門員などの専門スタッフが介護や福祉に関する幅広い相談に応じています。介護予防ケアマネジメントや総合相談支援、高齢者の権利擁護・虐待防止などの業務を行っています。
役所の福祉窓口は、要支援/要介護の認定が必要になってからお世話になる窓口に対し、地域包括支援センターは介護が必要になる前から相談することができ、高齢者が安心して暮らせるように支援の道筋が整えられています。
「子供にべったり頼るのはちょっと…」と思っている両親には、私以外の第三者のほうが相談しやすいかもしれません。
「介護が必要になってから」ではなく、「なる前」に知っておくことで、家族みんなが安心して暮らせる気がするんです。支援の内容だけでなく、地域のつながりや見守りの仕組みなど、知らないことがたくさんあると感じています。
呼び寄せ近居は、ただ近くに住むだけではなく、家族の関係や暮らし方を見直すきっかけにもなります。お互いに無理なく、でも必要なときにはすぐに手を差し伸べられる距離感を、これからも大切にしていきたいと思います。
人見知りの母に合った“つながり方”を探して
母は人見知りで、老人会などの大きな集まりにはあまり参加したがりません。引きこもりではないものの、そうした集まりが苦手な方も多いと思います。
そんな場合でも、地域包括支援センターのスタッフは個別に自宅を訪問して話を聞いてくれたり、本人のペースに合わせた支援や相談が可能です。無理に集団活動に参加させるのではなく、本人が安心できる形で関わり方を一緒に考えてくれます。
例えば、保健師や社会福祉士が自宅訪問をして、日常の困りごとや健康状態をさりげなく確認しながら、必要なサービスや支援を提案してくれます。
また、地域包括支援センターは本人だけでなく家族の相談も受け付けているため、「母が人見知りで集まりが苦手」という状況を伝えれば、本人に合った支援方法や地域の小さな交流の場、訪問サービスなどを紹介してもらえる可能性があります。
こうした支援の形を知っておくことで、本人も家族も安心して暮らせる環境づくりにつながると思います。
地域とのつながりを育てるヒント
呼び寄せ近居は、ただ「近くに住む」だけでなく、家族の関係や地域との関わり方を見直すきっかけにもなります。私自身、両親の暮らしを見守る中で、「私以外にも頼れる人や仕組みがあること」が、家族みんなの安心につながると感じています。
ここでは、無理なく地域とつながるためのヒントをいくつかご紹介します。
自治会・町内会
地域のルールや防災情報を知ることができ、顔見知りができると安心感も生まれます。
民生委員さんとのつながり
地域の見守り役として、困りごとがあれば相談に乗ってくれます。
地域のサロンやミニデイサービス
少人数で気軽に参加できる場もあり、無理なく交流ができます。
かかりつけ医や薬局との関係づくり
健康の変化に気づいてもらいやすく、日々の安心につながります。
地域の配食サービスや見守りサービス
食事の提供と同時に、安否確認もしてくれる心強いサービスです。
防災時の連絡体制・避難支援の確認
災害時の避難先や連絡方法を家族で話し合い、必要に応じて地域の支援制度も活用しましょう。
買い物支援サービスの活用
移動販売や配達サービスなど、日常の買い物をサポートしてくれる仕組みもあります。
こうした支援やつながりは、地域包括支援センターを通じて情報を得ることができます。両親の性格や生活スタイルに合った関わり方を一緒に考えてくれる心強い存在です。
私自身も、こうした情報を少しずつ集めながら、両親と一緒に“これから”の暮らしを考えていきたいと思っています。無理なく、でも必要なときにはすぐに手を差し伸べられる距離感を、これからも大切にしていきたいです。


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