両親を呼び寄せて、ちょうどひと月。
こんなに近い距離に実家があるのは、久しぶりのことです。
「近いからといってあまり干渉されたくない」
「どのような距離感がベストなのか」
親には親の生活があるように、我が家には我が家流の生活があります。
お互いにいい距離感を探りながらも、同じ街で過ごすことで生まれる小さな楽しさを少しずつ感じています。
呼び寄せを決めた理由については、こちらの記事で書いています。
▶過去記事:親を呼び寄せるタイミング|「今しかない」と思った理由
新しい生活の始まり
親との距離が近くなり、安心感が増したこと
家が決まってからのリフォーム、引越まで慌ただしく過ぎた。
リフォーム業者との交渉は、主に私が担当したけれど、予想外に父のこだわりが強すぎた。
思えばこだわりの注文住宅を建てた人だった。
私はといえば社宅や古アパートを転々としているので、箱(部屋)さえあれば十分満足。
とはいえ、少しでも快適に過ごしてもらおうと頑張った。
そんなやり取りも親との距離が縮まった感じがして新鮮だった。
引越前に何度も部屋を見に行って、改めて「親が近くにいるっていいなぁ」と感じた。
親との新しい日常
一緒に買い物に行く
普段の買い物は自分たちでスーパーに行って調達しているらしい。
かさばるものや重たいものは生協の宅配を利用しているとのこと。
問題なく自活できるとはいえ、年齢を感じるところはある。
土地勘がないので、車に乗せて近くのホームセンターに行ってみた。
父はこちらでも車に乗る気満々で、新しい道を探索している。
ドライブも楽しみのうちなので安全運転で楽しんでほしい。
季節の花を眺める散歩
今年は暑い日が続いたかと思うと急に寒くなっていて、紅葉を楽しむ時間があるかどうか。
いつもなら黄色に色づく銀杏の木も急な寒さに戸惑っているようだった。
でも、桜の季節はいたるところで満開の桜を見ることができる。
両親と一緒に桜並木を見るのが楽しみだ。
食卓を囲む時間の温かさ
仕事の帰り道、いつものバス停のひとつ先で降りると両親の住むマンションはすぐそこにある。
ドラッグストアの買い物帰りやコンビニ帰りにすぐ寄ることもできる。
子どもたちのごはんがいらない日は夕食を一緒に食べることも。
「今日食べてく?」が日常的にあるっていいなぁと思った。
子どもたちも近いうちに独立して家を出てしまうと、私は一人ぼっちになる。
そんなときでも近くに両親がいれば、一緒に食卓を囲むことができる。
親のためといいつつ、実は自分のために呼び寄せたというのは内緒。
暮らしの変化と気づき
小さな助け合いが自然に生まれる
洗面所に小さいワゴンを買いたいと母が言った。
「そういえば、我が家に使ってない隙間ワゴンがあるよ。要る?」
そんな会話が増えた。
ひとり暮らしをして戻ってきた次男の備品、また出ていくとき用にキープしているけど使い道がなくて物置のガラクタと化していた。
持っていったらピッタリ。
活用場所がみつかってよかった。
脱衣所が狭いので、収納を一緒に考えたり、みんなでワイワイ工夫するのも楽しい。
「介護」ではなく「暮らしの共有」としての呼び寄せ
年齢を考えると今までのようにスムーズにいかなくなっている部分もあるけれど、まだ介護をする段階ではない普通の生活。
できるだけこの生活が長く続きますようにと祈りながら見守っていこうと思っています。
作りすぎたおかずを持って行ったり、スープの冷めない距離のお付き合いも楽しそう。
でもお互いにべったりと依存したくはないから、ほどほどの距離で。
呼び寄せてよかったと思う瞬間
親の笑顔が増えた
親を呼び寄せると決めた時、ほんとうにこれが正解なのか迷いがあった。
大地に根を張っている大木を根っこから引っこ抜いて植木鉢に植え替えるような、両親の暮らしをこんなに簡単に変えていいのかという葛藤があった。
でも引っ越してきた日に両親が言っていた「荷物を出して家の鍵を閉めた時、もう少しセンチメンタルな気持ちになるかと思ったけれど、全くなかったんだよね」という言葉に救われた気がした。
そして荷物の整理は大変そうだけど、楽しそうにしている両親を見て、私も少し安心することができた。
自分の心が軽くなった
離れて暮らしているときは、それほど頻繁に連絡を取る方ではなかった。
なので親が入院する直前に連絡が入ったり、事後報告だったりするとドキッとしていたけれど、近くに来たことで安心した自分がいた。
24時間いつもついて回るわけではないけれど、すぐに駆け付けられることの安心感で自分の心が軽くなった気がした。
未来への不安が少し和らいだ
誰でも未来への不安はあると思う。
でも、何かが起こっているのに後で知らされて後悔するよりも、暮らしの中の変化に不安になりながらも対処する方がいい。
後悔はしたくないという気持ちが強い。
まとめ
引越が終わって1ヶ月たって、役所の手続きや荷物整理がようやく落ち着いてきました。
生活リズムが整うのはこれからですが、新しい環境でお正月を迎えられると思うと、今年の年末年始はわくわくします。
呼び寄せ近居は誰にでもできるわけではないけれど、元気な親と日常を分かち合える時間は、かけがえのないもの。
その時間を重ねることで、未来への不安も少しずつ和らぎ、安心感へと変わっていく気がします。
このタイミングで実現できた奇跡を、今はとことん楽しみたいと思っています。

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