親を呼び寄せることは簡単ではありません。長年住み慣れた土地を離れるのは大きな決断だからです。
私は「親は慣れ親しんだ土地やお墓を離れたくないものだ」と思い込んでいました。
ところが、親の本音を聞いたとき、その思い込みが崩れたのです。
思い込みの背景
それまで私は両親の本音を聞いたことがありませんでした。
というのも、周りのママ友から「親にこっちに来たら?と提案したら拒絶されてもめた」
という話をよく聞いていました。
だから、自分の親も同じように「動きたくない」と考えているのだろうと勝手に思っていたのです。
お正月に帰省しても、相続や墓じまい、家をどうするかなど「親亡き後の実家は田舎にある前提」で話が進んでいました。
親との会話のきっかけ
そんな中、半年ほど前に親から「こっちに帰ってくる気持ち(実家に移り住む予定)はある?」と聞かれました。
「もし移り住む予定があるなら外壁の手入れをするけれど、予定がないならお金がかかるからやめようかな」と。
その時初めて「ずっとそこに住むつもりなの?」と聞いてみたのです。
親の本音
すると親は、ご近所さんが施設に移ったり土地を売ったりして、新しい家が建ち始めていることを話し始めました。
田舎なので子どもたちは都会にでて、残された親たちはみんな同じように年を取り、ひとり、またひとりと知り合いが減っているとのこと。
周囲が変わっていくことに不安を感じていたのです。
「このまま一人で住み続けるのは心細い」という気持ちを初めて聞きました。
私はそこで「あれっ」と気づいたのです。親も安心できる環境を求めているのだと。
親の口からそんな言葉を聞いたのは初めてで、胸がじんわりと熱くなりました。
呼び寄せを承諾した理由
そんな不安な気持ちのときに私が発した「こちらに来ない?」というひとことは、両親にとって渡りに船だったといいます。
慣れ親しんだ土地への愛着よりも、将来への不安と安心感の方が大きな決め手になったのです。
まとめ
親を呼び寄せる決断には、周囲の現実と将来への不安が大きく影響します。
私は親の本音を聞いて初めて「安心できる環境を選びたい」という気持ちを理解しました。
住み慣れた土地を離れることはかなり勇気のいる選択だったと思います。
それでも新しい土地で暮らすことを選んだ両親には元気なうちに楽しい思い出を沢山作ってほしいです。


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