「トイレはそのままでも十分使えますよ。気になるなら便座だけ取り替えればいいですよ」
そう言ってくれたのは、いつも親身になってくれるリフォーム屋さん。
私の予算を気にして、無理に勧めない姿勢がありがたかった。
でも、父がどうしても納得しなくて。
「いいトイレがほしい」
「車いすでも入れるようにしておきたい」と強く希望。
「予算が…予算が…」と内心ドキドキしながらも、親のこだわりに応える形で、トイレのリフォームを決めました。
今回は、そんなわが家のトイレリフォームの記録を、前の住人の工夫も活かしながらご紹介します。
親大満足のリフォーム
トイレのリフォームで父が選んだのは、いちばんいい機種の便器と便座。
自動で便座カバーが開いて、自動で水が流れて、まるでホテルのトイレみたいなやつ。
つい頭の中で電気代を計算してしまう私と違い、父は快適さ重視派。
実家でも同じタイプを使っていたので、正直「また今回もかよー」と思ったけれど、
父にとっては“これじゃないと落ち着かない”らしく、迷いなく決定。
使い慣れた機能があることで、安心して使えるというのも大事なポイントなんだなと、改めて気づかされた。
使いやすくなった扉の位置、バリアフリー
トイレのリフォームで、もうひとつ大きかったのが扉の位置の変更。
もともとは浴室のドアとトイレのドアが近くて、開け閉めのたびにガチャガチャぶつかりそうで気になっていた。
そこで、トイレのドアを左側にずらしてもらうことに。
これだけで、脱衣所まわりの動線がぐっとスムーズになって、見た目もすっきり。
さらに、脱衣所からトイレまでの段差をなくしてバリアフリーに。
将来的に車いすを使う可能性も考えて、床の高さをそろえてもらった。
リフォーム屋さんからは「いざというときはドアを外してカーテンにすれば、車いすでも入れますよ」とアドバイスも。
そんな柔軟な提案があると、なんだか安心できる。
今はまだ元気な父だけど、“いざというとき”を想定しておくことが、安心につながるんだなと実感しました。
前の住民の資材を再利用
実はこの物件、前に住んでいた方が要介護度の高い方だったらしく、 トイレや廊下、浴室など、いたるところに手すりが設置されていました。
最初は「手すりが異常に多いな~」と思ったけれど、リフォームの打ち合わせ中に業者さんがひと言。
「この手すり、状態もいいですし、再利用できますよ」。
それを聞いて、「えっ、使えるの?じゃあぜひ!」と即決(笑)
トイレの壁にすでに設置されていた手すりは、位置を微調整してそのまま活用。
新しく取り付けるよりもコストが抑えられて、リフォーム代もちょっぴり節約できました。
こういう“引き継ぎ”ができるのも、中古マンションリフォームの醍醐味かもしれません。
リフォームの感想
リフォームして新しくなったことで、「きれいに使おう」「大事にしよう」って自然と思えるようになりました。
元からある便利なものは再利用してコストをちょっぴり抑えられたのも嬉しい。
そして、ちょっと笑っちゃったのが、ペーパーホルダーが再利用されていたこと。
手すりは実用的でありがたかったんだけど、ペーパーホルダーはちょっと古くて新しい空間の中で浮いてました。
「そこは節約しなくてよかったのに~」と心の中でツッコミ(笑)
結局、父がホームセンターで新しいペーパーホルダーを買ってきて、 自分で取り付けてました。
こだわりと行動力、さすがです。
まとめ
トイレのリフォームは、最初は「しなくてもいいかな」と思っていた場所。
でも、親のこだわりや将来の安心を考えて、思い切って手を入れてよかったと思っています。
特に、前の住人が残してくれた手すりを活かせたことは、予算的にも気持ち的にも大きなポイントでした。
ちなみに、余った手すりは業者さんが玄関にまとめてくれていたのですが、引っ越し後に父が「これ、もういらないよね?」と処分しようとしたとき、「ちょっと待った~!」と思わず止めてしまいました(笑)
立派な手すりだったし、いつか別の場所で使うかもしれない。
そう思うと、モノにも“次の出番”がある気がして、大切にしたくなるんです。
中古マンションのリフォームは、新しくするだけじゃなく、引き継ぐことも楽しめる。
そんな発見があった今回のトイレ改修でした。

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