親との近居を決めた時、最初に直面したのは住宅選びでした。
暮らしの安心を支えるのは住まい。
ここをどう選ぶかで、その後の生活の質が大きく変わると感じました。
結論から言うと私は自宅近くの中古マンションを購入し、リフォームすることを選択しました。
私なりに住まいについて検討した経緯を紹介します。
参考になれば幸いです。
高齢者の住まい選びにある一般的な選択肢
高齢者の住まい探しにはいくつかの選択肢があります。
・持ち家に住み続ける
・賃貸に住み替える
・中古マンションを購入する
・子どもとの同居や近居
・老人ホームなどの施設に入居する
などです。
それぞれにメリットとデメリットがあり、家族の状況や親の希望によって選び方は変わります。
持ち家に住み続けることのメリットとデメリット
メリット
長年住み慣れた我が家なので絶対的安心感がある。
目をつぶっていても「何がどこにある」とわかるくらい体にイメージが染みついている。
デメリット
長年住んでいるので傷みが激しく、リフォームが必要な場合も
若いころに建てているので高齢者向きではない構造になっている
車移動を主体とした立地になっていて、免許返納後のお出かけが不便
賃貸に住み替えることのメリットデメリット
メリット
間取りや立地を自分の希望通りに選ぶことができる
固定資産税や定期的なメンテナンスが不要
デメリット
月々の家賃を払わなくてはならない
高齢者が新規に借りようとすると断られる場合がある
バリアフリーに対応している物件が少ない
住み慣れた場所を離れて新しいところで生活する不安がある
中古マンションを購入することのメリットデメリット
メリット
中古マンションは高齢者でも購入可能
新築よりも価格が抑えられる
賃貸と比べて年齢に関係なく保有できる
ライフスタイルに合わせてリフォームできる
将来的に資産にできる。
デメリット
購入資金が必要
高齢者の場合ローンを組むのが難しい
住み慣れた場所を離れて新しいところで生活する不安がある
子どもとの同居や近居のメリットデメリット
メリット
新しい場所での暮らしへの不安はあるものの身近に子供がいる安心感がある
万が一の場合、身内がすぐに駆け付けてくれる安心感がある
同居のストレスを考えると、近居のほうが気楽
デメリット
子供世帯との距離感
同居の場合は生活スタイルの違いによる遠慮やストレス
老人ホームなどの施設に入居することのメリットデメリット
メリット
同世代と友達になれる
友達ができて寂しくない
食事や身の回りの世話などサポートがあって安心
24時間体制の介護、医療サポートがあって専門的なケアが受けられる
家族の介護負担が軽くなる
デメリット
要介護度や健康状態によっては入居できない施設もある
費用が高額になる
個室でない場合などプライバシーの確保が難しい場合がある
家族の面会時間が限られている
施設や賃貸を選ばなかった理由
私自身も最初は施設や賃貸という選択肢を考えました。
しかし、施設は費用が高く、払えなくなった場合に退去のリスクがあることが不安でした。
賃貸は契約のハードルが高く、高齢者が借りにくい現実もあります。
安心して長く暮らすには、これらの選択肢は難しいと感じました。
中古マンション購入を選んだ決め手
最終的に選んだのは中古マンションの購入でした。
理由は、
- 立地が親の生活スタイルに合っていたこと
- 資産として残る安心感があること
- そして将来的に私自身が住むこともできる
からです。
暮らしの安心と資産形成を両立できる選択だと思いました。
中古物件は同じ立地・広さでも新築よりは割安で、初期費用を抑えることができます。
実際に不動産屋さんに案内してもらい、何度も足を運んで決めました。
ただ、呼び寄せを決めた時にパッと私の目の前に現れた物件は後にも先にもこれ1軒のみで、即決に近い勢いで決めたことをしばらく悩んでいました。
高額の買い物だから、もう少し時間をかけて選ぶべきだったのではないかと。
その後は予算オーバーだったり立地が条件と合わなかったりで、私のフィルターにかなう物件が出てくることはありませんでした。
いま思えば、物件との出会いも「運命」だったのかもしれないです。
将来の住み替えや資産活用も視野に
さらに、将来の出口戦略も考えました。
親が住んだ後に私がそのマンションに移り、今の部屋を貸すか売ることで収入を得る可能性があります。
住まいは単なる生活の場ではなく、資産として活用できるものだと意識しています。
まとめ|親の暮らしと自分の未来を両立する住まい選び
親を呼び寄せる住まい探しは、暮らしの安心とお金の現実をどう両立するかが鍵でした。
施設や賃貸の一般論を理解したうえで、自分の体験から中古マンション購入を選んだ理由をまとめることで、同じように悩む人の参考になればと思います。

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